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第55回バレーナコミュニオンラジオ

AI単体では、現場は変わらない ― 建設業のAI活用、ウチはこう考える|建設DX/バレーナコミュニオンラジオ 第5回

SUMMARYポッドキャスト第5回のテーマはAI。見積書や請求書のテキスト化は業務の入り口にすぎず、基幹システムを中心にAIを掛け合わせる考え方を紹介する。レイアウトごとに調整するバレーナAI-OCRと、実際の見積データを参照するバレーナ見積AIを説明。

ポッドキャスト「バレーナコミュニオンラジオ」第5回のテーマは、いま最も聞かれることの多い「AI」です。最近、実際にあったお客様からのご相談を入り口に、建設業の現場でAIをどう活かすべきか、弊社の考え方と取り組みをお話ししました。

きっかけは、あるお客様からのご相談

最近商談させていただいたお客様のご相談は、こういうものでした。協力業者から届く見積書や請求書を、これまでは人が目で見て手入力していた。複数の業者から届く見積を一つに集約し、原価に自社の粗利率を載せて最終見積を作る——この領域をAIで効率化できないか、そういうツールが出ているようだが、と。

結論から言えば、弊社は「バレーナAI-OCR」というオプションでその領域に対応しています。ただ、このご相談に答えるうえで、まずお伝えしたい大事な前提があります。

入り口を効率化しても、業務はその先へ続いていく

受け取った見積書・請求書をテキスト化する。それはあくまで業務の「入り口」です。その先には、入金の消し込み、支払い、工事台帳での売上・原価・粗利率の把握、工事指示書や安全書類の作成、写真付き報告書の受領、職人さんの単価を加味した現場利益の確認——と、膨大な業務が続いていきます。

入り口だけをAIで効率化しても、その後の業務がバラバラのままでは、効果は限定的です。だからこそ、基幹システムがしっかり中心にあり、そこに入り口のAIが掛け算される。この形でこそ、それぞれが本当に業務の役に立つ——これが現時点での弊社の結論です。

生成AIに「直接」読ませると、何が起きるか

ここで、実務ならではの課題があります。取引先から届く帳票は、レイアウトが会社ごとにバラバラだということです。10社と取引していれば、10パターンのレイアウトが届きます。

最近は生成AIそのものにテキスト化機能が付いてきていますが、直接読ませると「うまくいく時と、いかない時」があります。日々大量の業務をこなす現場で、これは致命的です。しかも、Excel化できたとしても「どの列に何が入ってほしいか」は次の業務によって決まっているのに、そこが毎回ズレてしまう。

バレーナAI-OCRは、間にシステムをひとつ挟んでいます。A社から届く見積書がきちんと読み込めるよう、A社専用のプロンプトのセットを調整して登録する。一度調整すれば、以後A社のPDFはアップロードするだけで、正確に、しかも次の工程で使いやすい列の並びでExcel化されます。B社にはB社のセットを。この「レイアウトごとの最適化」によって、手書きの日報でさえ、かなりの精度で読み取れるようになっています。実際に、届いた見積書・請求書のテキスト化はもちろん、手書き日報からの給与計算・外注費計算・出面表の作成まで、この仕組みで運用されています。

出口側には「バレーナ見積AI」

入り口がAI-OCRなら、出口のひとつが見積です。「バレーナ見積AI」は、AIが見積の叩き台を作ってくれるオプションサービスですが、その精度の源泉は学習素材にあります。バレーナを日々お使いいただいていると、実際に作成し、実際にお客様へ提出した見積データが蓄積されていきます。このリアルなデータを参照し、最新のインフレ状況なども加味して見積を作る。だから、現場で実用に耐える精度が出るのです。

ツールは手段。目的は、生産性の最大化

AIも、基幹システムも、すべてはツール——つまり手段であって、目的ではありません。どんな道具も、どう使うかで得られる成果に差が生まれます。

弊社には、アクティブにバレーナをお使いいただいている約300社のユーザー様から、毎日のように「こうしてほしい」というご要望が届きます。中には革新的なご依頼もあります。現場のご事情を近い距離で把握し、同時に最新ツールの情報もキャッチアップする。そして、その間にある「実際の業務にどう落とし込むか」という部分を、コンシェルジュとして担わせていただく。それが弊社の役割だと考えています。

既存ユーザーの皆様へ。いまのバレーナが最終形ではありません。「もっとこうならないか」というアイデアは、一見魔法のような、想像を超える内容でも構いません。チャットでつながっていますので、遠慮なくご相談ください。今は難しくても、技術の進歩で将来可能になるパターンもあります。アイデアをいただいていれば、私たちがアンテナを張り続けます。

まず課題があり、願望がある。それを実現する方法を一緒に考える——そこがすべてのスタートです。

▼第5回はこちら
(URL)https://x.gd/tXYcQ

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